VALIANT胸部ステントグラフトシステム
VALIANT胸部ステントグラフトシステムは、メドトロニック社の13年にわたる胸部ステントグラフトの経験と改良に基づきデザインされています。
VALIANT胸部ステントグラフトシステムは、胸部下行大動脈の大動脈瘤又は合併症を有する急性期Stanford B型大動脈解離のうち、内科的治療が奏功しない患者の治療に用いられ、以下の解剖学的条件をいずれも満たすものへ使用されます。
- 腸骨動脈又は大腿動脈は、サイズ、形態等が血管アクセス法、デリバリーシステムの挿入及び各種併用カテーテルの使用に適している。
- 大動脈瘤の場合は、瘤化していない大動脈の径が18~42mm、大動脈解離の場合は、瘤化していない大動脈の径が20~44mm*
- 大動脈瘤の場合、中枢側及び末梢側の瘤化していない血管のネック長が20mm以上、大動脈解離の場合、主要なエントリー亀裂から中枢側にランディングゾーンが20mm以上であること。また、ステントグラフトのグラフトで覆われた部分の中枢端が左総頸動脈起始部にかからないこと。
VALIANT 胸部ステントグラフトシステムでは、チップ・キャプチャー機能によりコントロールされた展開が可能となり、ニチノール製ステントリングにより高度屈曲への追従が可能になっています。さらに親水性コーティングによる高いアクセス性能、3ステップの操作による展開が可能な構造によりステントグラフトがデリバリーしやすく、操作性に優れています。
*詳細については添付文書又は製品取扱説明書をご参照ください。
製品特徴*
高いコンフォーマビリティ
- ニチノール製ステントリングにより高度屈曲症例への追従が可能です。
- 超弾性ニチノール製のスプリングにより、適切なラジアルフォースを維持しシーリング性と血管壁へのコンフォーマビリティを高めます。
- コネクティング・バーをなくすことで、柔軟性と耐キンク性を高めています。
チップ・キャプチャーシステム
- チップ・キャプチャーシステムにより、コントロールされた正確な位置決めと展開が可能です。
- チップ・キャプチャーのリリースハンドルは、回転させ引くだけの操作で中枢側のステントをリリースします。
デザイン
- ステントグラフト中枢側の8ピークFREEFLOデザインにより、ベアステント頂点にかかる力を均一に分散させます。
- 中枢側および中間のプラチナ・イリジウム「Figur8」マーカー、末梢側の「ゼロ」マーカーにより、高い視認性が得られます。
- 幅広いモデルラインアップにより様々な解剖学的条件に対応します。
高いアクセス性能
- ロープロファイルにより多くの解剖学的条件に対応します。
- 親水性コーティングによりステントグラフトを病変部に送達しやすくなっています。
*詳細については添付文書又は製品取扱説明書をご参照ください。